桜の原木で作ったペン置き

 桜の原木を入手できました。直径9cmでそんなに太いものではありませんが、原木の趣を生かしたペン置きを作りました。直径9cm、長さ18cmで万年筆を2本置けます。自然を感じるものが身近にあると穏やかな気持ちになります。

ペン置き
桜のぺん置き

2021年9月掲載


桜の原木


 原木を扱うのは初めてですが、まず20cmに切りました。固いです。特に芯の部分は色が濃く、磨けば美しくなりそうですが固いです。また端面から蝋のような樹脂が滲み出ています。困難が予想されますが、加工を進めます。

桜の原木
桜の原木

原木の加工


 まず、鉋で底と加工の基準面を平らにしました。折角の原木なので樹皮を残したいのですが、今のところうまく残せています。

ペン置き加工1
鉋での加工

 ドリルで加工を進めます。ドリルの穴を繋いで形を整えていきます。

ペン置き加工2
ドリルでの加工

 最初は、かなり複雑な形を予定していましたが、私の技術では無謀だったようです。細かい形はひびが入り割れてしまい、結局写真のような単純な形にしました。ひたすらヤスリとサンドペーパーで磨いたので、きれいな木目が現れました。

ペン置き
加工完了
ペン置き裏
加工完了裏

完成品


 単純な形の小さな原木の切れ端ですが、机の上では存在感が大きいです。ひたすら磨いたので木目が艶やかにかがやいて、樹皮もうまく残せました。このままで、ペン置きに使おうと思います。

ペン置き
 ペン置き

後記


 正面の艶やかな木目と、裏面のごつごつとした樹皮との両方を楽しむことができます。万年筆を乗せると両方が引き立て合い、机の上で光っています。
 まだ充分に乾燥していない原木なので、時間が経つにつれてひび割れが進行しています。様子を見て手を加えたいと思います。