DENON DP-100M(上の写真)は、1981年に発売された放送局などで使われる高精度サーボモータを搭載する総重量63kgの超重量級レコードプレーヤーです。
スタートボタンを押すと、重量6.5kgのターンテーブルが静かに加速を始める。トーンアームがゆっくりと降りてくる。針先が音溝を探し当て静寂の中で音楽が始まる。心が休まる一時です。
ICが静電気に弱いので電子機器の組み立て工場で静電気除去のために、オゾン発生器が広く使用されるようになりました。オゾンは脱臭作用もあるので小形のものも使用されるようになりました。工場用のものには、手が出ませんでしたが、家庭用の空気清浄機にもオゾン発生器が組み込まれており静電気除去に効果があるのを知り、6年前にシャープの空気清浄機プラズマクラスター7000(FU-A30-W)をリスニングルームで使い始めました。効果は絶大で静電気の影響は全くなくなりました。
汚れのひどいものは、水洗いをします。台所用洗剤をごく薄く薄めた洗浄液にレーベルに水が掛からないようにレコードを浸しスポンジで軽く洗います。お湯は厳禁。ぬるま湯を使ってダメにしたレコードもあります。洗剤を水洗いした後、吸水性の高い布で軽くふきます。
ポリ塩化ビニル(レコードの主な材料)は65°Cで軟化します。細かい溝は多分もっと低い温度で影響がありそうです。
水洗いでは、溝にたまった汚れはほとんどとれないと思います。レーベルに掛からないように、レコードに消毒用アルコールを霧吹きで軽く噴霧します。アルコールは不可と言う意見もあるようですが、私の持っているレコードでは6年間使って今のところ問題は起こっていません。
デンターシステマ(歯ブラシ)を加工して作った専用のブラシで溝をクリーニングします。これは次の方に教わった方法です。ありがとうございます。
http://popsbourbon.seesaa.net/article/357924592.html バーボンのおつまみ
厚さ3mmのアルミ板のクリーニング台にレコードを乗せます。アルミ板はレコードに傷がつかないよう、エッジは丸みをつけてあります。アルミ板はクリーンに保ちやすいので気に入っています。
レーベルに掛からないように、レコードに消毒用アルコールを霧吹きで軽く噴霧します
専用のブラシを用意します。厚さ3mmの塩ビの板を、楕円形にしたものにデンターシステマのブラシ部分を張り付けたもの。デンターシステマはブラシの先端が細くレコードの溝に入ります。真ん中の丸い穴がみそです。
レコードに専用のブラシをセット。
専用ブラシの穴に指先の爪をあてます。指先で軽く押して溝に沿って円を描くと、溝がガイドになって、周回できます。10回転ぐらい行っています。使い捨てのワイパー、私はクイックルワイパーで拭います。
レコードを再生し終わるとレコード針が溝のごみを掻き出してくれ、針にごみが付着しレコード面にごみが落ちています。ごみをはらって終了。
水洗いは別にして、何度かこの作業を繰り返しているとだんだんとノイズが減っていきます。