フォノイコライザーアンプは、信号レベルが低くノイズの影響を受けやすい部分です。出来るだけレコードプレーヤーの近くに置きたいので、どうしても操作しずらくなりがちです。“信号源の各種セレクターの制作"でフォノセレクターを別ユニットにするなど電源スイッチ以外の操作スイッチはなくせそうです。
また、アンプ等があちらこちらにあると、電源をON,OFFするのが、結構厄介です。別置の電源スイッチボックスに、2台のフォノイコライザーアンプと2台のレコードプレーヤーの電源スイッチを設けます。
フォノイコライザーアンプ用の回路には、ヒューズを設けます。アンプには、電源スイッチ、ヒューズ、パイロットランプがつきものですが、電源スイッチボックスにヒューズも付けて別置にすると、アンプの電源周りの配線が大変すっきりし、AC100Vの配線も短くなるので、ノイズも少しは抑制されると思います。
国内の一般的な家庭用のコンセントは片側が接地されています。左側の穴が長い方がニュートラル(接地)、右側の穴の短い方がライブ側です。ただ、一般的なACプラグは向きが制限されておらず、左右反転させても差し込めます。
また一般的な家電製品の電源スイッチは片切になっています。電源スイッチがライブ側になるようにACプラグを差し込めばいいのですが、ニュートラル(接地)側になるように差し込むと、電源スイッチをOFFにしても、機器に大地に対する電位が発生し微小な漏れ電流が流れ続けます。
使用しているレコードプレーヤーは、2台ともかなり古いものでこれからも長く使っていきたいと思っています。内部回路は不明ですが、両切りにはなっていないように思います。レコードプレーヤー用の両切りスイッチを電源スイッチボックスに設け、使用していない時に、配電系統から分離できるようにします。レコードを聴いていない時は電源をOFFにしておけば、漏れ電流による劣化が少しは防げるのではないでしょうか。またOFFの間は、雷による高電圧の影響もある程度は防げると思います。
ケースは汎用のアルミシャーシ15cmx10cmx5cmを使用しています。ケースは信号ラインのアースと同電位のポイントに接続しています。大地に対する接地はしていません。
太い2芯の絶縁電線が5本つながるので、そのままでは電線に引っ張られて大変座りが悪くなります。78mmx78mmx9mmの建築用と思われる大形の平角ワッシャーを錘として底に取り付けています。
レコードを聴くときに、レコードプレーヤーとフォノイコライザーの電源を一度に操作でき、電源の切り忘れもなくなり便利に使用しています。
また。フォノイコライザーのヒューズもこのスイッチボックスに組み込んだのでフォノイコライザーの電源が大変すっきりしました。